位山の湧水

位山は飛騨地方のほぼ真ん中に位置し、本州を分ける分水嶺があります。位山を中心に広がる源流の森からは、絶え間なく清らかな水が流れ出し、宮川から神通川へと名を変えて日本海へ、また無数河川から飛騨川・木曽川となって太平洋へと注いでいます。位山には今なお人手が入らない原生林が残されており、大イチイを始め数多くの巨木が点在し、多種多様な植物からなる森は、訪れる者に壮厳さを感じさせてくれます。また位山は天皇家に献上するイチイの笏木を産する地でもあり、位山・船山・川上岳の位山三山にまつわる神話や、山頂付近に点在する巨石群にまつわる伝説など、数多くの民話・伝説が残されており、古来より人々の信仰を集めています。