恵那峡

今から80余年前、福沢諭吉の養子にして「日本の電力王」と呼ばれた福沢桃介が、激しい木曽川の流れをせきとめて大井ダムを造りました。大井ダムは、日本初のダム式水力発電所として大正13年に完成し、地理学者志賀重昂が「恵那峡」と命名したこの渓谷に、自然と人工の美しさが調和した流れ穏やかな人造湖を誕生させました。それまでの激しい流れとは一変した穏やかな水の流れや鮮やかな景観は、北原白秋、若山牧水など多くの文人達にも愛されてきました。恵那峡は県立自然公園にも指定され、春は桜、初夏の新緑、秋は紅葉、冬には渡り鳥や冬景色といった四季折々の景色を味わうことが出来ます。