粥川の森
清流・粥川谷と豊かな森林、とくに矢納ヶ渕とそれを取り巻く樹齢百年を超える杉林。谷沿いや尾根沿いには遊歩道が整備され、自然とのふれあいが楽しめる。
また粥川の森がある美並地域は円空の里としても知られている。円空は、美濃国郡上郡の南部に連なる瓢ヶ岳山麓で生まれたと推定され、少年時代より伊吹山や白山などの全国各地の霊山をめぐって修行を行っていたが、庶民救済のためには得度が必要と考え、寛文3年(1663)美並町の粥川寺において得度したものと考えられている。得度後、この粥川寺を本寺として全国各地へ遊行に出かけまた帰って来るという生涯を送り、各地に円空仏と称される多くの仏像を残している。「円空のふるさと」美並町には158体もの円空仏が残っている
