中山道大湫宿から細久手宿

大湫宿は江戸から47番目の宿場で、脇本陣をはじめとする登録有形文化財に登録された建物、近郷からの崇拝を受けている観音堂、高札場などの史跡が残り、風情ある街並みを形成しています。大湫宿よりひとつ京都よりの細久手宿では、かつて尾州家定(さだめ)本陣であった大黒屋が、今でも旅館として営業を続けています。大湫宿から細久手宿に至るおよそ6.7kmの街道筋には、中山道の名所が点在し、往時を偲ばせます。琵琶峠は中山道美濃・近江両国の最高所で、700m余に亘って日本一長いとされる石畳が敷かれています。弁財天の池は、小島に弁財天の石祠が祀られ、初夏に咲くカキツバタが見事です。また、宿間には八瀬沢と奥ノ田の一里塚があります。